高崎市タワー美術館(高崎市栄町、TEL 027-330-3773)で12月4日から、東京・大阪・京都の女性に着目した特別展「三都の女」の後期展示が始まる。
同展は明治末期から昭和前期にかけて描かれた作品の中から、女性を題材にした日本画作品を通して「近代女性表現」を探るもので、「三都」を代表する59作家の作品(前期=11月17日~12月2日、後期12月4日~24日、合計108点)を展示する。
「近世においては浮世絵版画だけでなく肉筆でも、女性を題材にした作品が多いが、近代の作品は、日本画、洋画の領域を超えた芸術運動の影響により女性の姿が一層多様に描かれるようになった。大正期に入ると好景気を受けて都市への人口の集中が進み、『三都』はそれぞれ独自の芸術表現がなされるようになったのが特徴」(同館担当者)だという。
後期に展示される主な作品は、鏑木清方「遊女」(大正7年、横浜美術館所蔵)、益田玉城「爪」(昭和初期、都城市美術館所蔵)、甲斐庄楠音「横櫛」(大正6年、広島県立美術館所蔵)、中村貞以「待つ宵」(昭和8年、佐久市立近代美術館所蔵)、北野恒富「戯れ」(昭和4年、国立近美術館所蔵)など。
同館担当者は「この機会に、『三都』それぞれで展開された百花繚乱のごとき近代における女性表現を見くらべてもらえたら」と話している。
時間は10時~18時(金曜20時まで)。入館料は、一般=500円、大高生=300円、中小生=200円。月曜休館。
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