第95回全国高校生野球選手権大会最終日の8月22日、「前橋育英」地元の前橋で開かれたパブリックビューイング会場が歓喜の渦に包まれた。
応援スタイルで会場に駆けつけた「ぐんまちゃん」と「ころとん」
市民交流施設「前橋プラザ元気21」のパブリックビューイング会場には試合開始2時間前から人が集まり始めた。
前橋育英は四回、延岡学園(宮崎)に3点の先制を許した。会場には「まさか」「いやいやこれから」など不安と期待が入り交じった空気が漂う。しかし、前橋育英ナインは強かった。五回、3点を返して振り出しに戻して見せた。その後、七回に加えた1点が勝ち越し点となり、初出場で初優勝を果たした。
東京農大二校(群馬)野球部のマネジャーを務めた経験を持つ小沼由紀子さんは「久しぶりに野球に興奮した。できるなら甲子園に応援に行きたかった。本当におめでとう。ありがとう」と声を弾ませた。
伊東研一さんは「前橋育英には何度も感動をもらった。こんなに強いチームになるとは思っていなかった。県大会の時よりかなり成長した。すごいの一言」と称賛した。
急きょ、甲子園に駆け付けた山本龍前橋市長は「最後まで諦めない選手の皆さんの姿は多くの方々に勇気と希望を与えてくれた。ここに新しい『前橋の宝』が誕生したことは本市の誇り」と讃えた。