高崎で出土した埴輪から古墳時代を考察-千年前のモモの種も

「歯」を石で再現した埴輪「盾持人(たてもちひと)」

「歯」を石で再現した埴輪「盾持人(たてもちひと)」

  • 0

  •  

観音塚考古資料館(高崎市八幡町、TEL 027-343-2256)で現在、高崎市で出土した埴輪(はにわ)を展示する「ひと・動物・モノのはにわ」が開催されている。

八幡観音塚古墳から発見された「千年桃」

[広告]

 高崎市内には1,000基を超える古墳がある。これらの古墳からは円筒埴輪、形象埴輪ともに数多く出土しており、古墳時代を知る上で貴重な埴輪が多いことでも知られる。

 例えば、原口古墳(同市山名町)から出土した「盾持人(たてもちひと)」は、大きく開け口に小石を使って「歯」が表現されており、全国的に見ても類例がなく貴重な資料となっている。

 今回は「盾持人」に代表される「ひと」、馬などの「動物」など古墳時代の埴輪約60点を展示しており、古代東国の古墳時代を考察する構成になっている。

 同時開催中の「千年桃あります」では、八幡観音塚古墳で副葬品などと一緒に発見された千年以上前の「モモの種」4個を展示している。モモは魔除け効果のある果実として大切に扱われ、遺体を埋葬する際に「黄泉の国での飲食用」として供えられた。高崎市はモモの産地としても知られ、千年以上前のモモの種との関係を想像してみるのも一興。

 開館時間は9時~16時。月曜休館(9月24日は休館)。観覧料は、大人=100円(中学生以下、65歳以上は無料)、大高生=80円。10月12日まで。

後援会申請バナー
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース