4月29日に「群馬の森」(高崎市綿貫町)で開催された恒例の野外音楽会「第28回森とオーケストラ」に約8,000人が参加した。主催は高崎青年会議所。
「森とオーケストラ」は、群馬交響楽団の活動支援と、「オーケストラを身近に」という社会貢献のために、高崎青年会議所が1978年に始めた音楽会で、雨天のため開催できなかった3回を除き、毎年開催されてきた。
晴天にも恵まれた今年は約8,000人が参加し、シュトラウス2世の「春の声」、バッハの「G線上のアリア」、テレビドラマ「のだめカンタービレ」で使われて話題になったベートーべンの「交響曲第7番『イ長調作品92』より第1楽章」などの演奏に聴き入った。
3年前から始まった「メイ指揮者」コーナーでは、応募者の中から抽選で選ばれた、みどり市在住の関口君(小学3年生)はじめ、飛び入り参加の子どもたちが群馬交響楽団を指揮し、ベートーべンの交響曲第5番「運命」の第1楽章、ビゼーの歌劇「カルメン」の前奏曲などを演奏した。「オーケストラを指揮するのが夢だった」という関口君は、同音楽会に以前から参加しており、これまで何度も飛び入り参加のコーナーにトライしてきたが、今回、やっと念願がかなったという。
芝生広場に腰を下ろしたり、寝そべったり、弁当を食べたりと、思い思いの格好で音楽を楽しめる同音楽会、毎年楽しみにしているファンが多く、伊勢崎市から参加した40代主婦は「コンサートホールもいいが、木々に囲まれて音楽を聴くのは格別。来年も参加したい」と話していた。