映画「ディア・ドクター」を公開中のシネマテークたかさき(高崎市あら町、TEL 027-325-1744)で10月3日、西川美和監督が舞台あいさつを行う。
西川さんは大学在学中に是枝裕和監督の目に止まり、同監督作品「ワンダフルライフ」(1999年)にフリースタッフとして参加した後、2002年に「蛇イチゴ」で監督デビュー。2006年に公開した「ゆれる」はカンヌ国際映画祭監督週間部門に招待された。
西川さんは高崎映画祭の常連でもあり、「蛇イチゴ」で若手監督グランプリ、「ゆれる」で最優秀監督賞を受賞している。
最新作の「ディア・ドクター」は過疎化、医師不足といった社会問題に切り込んだ意欲作で、第33回モントリオール世界映画祭のコンペティション部門で高い評価を受けた。
シネマテークたかさきの担当者は「前作の『ゆれる』は2作目にしてその完成度の高さから、既に日本映画界の重要な監督の一人として位置付けられた感があるが、本作もその才能が遺憾なく発揮されている」と話す。
ディア・ドクターは、都会育ちの若い研修医が村民のためにかいがいしく診療にあたる医師の仕事ぶりや、人柄にふれるうち、医師としての充足感を得るようになるが…。というストーリーで、へき地の診療所に赴任した若い研修医を瑛太さんが、その診療所で村民ために昼夜を問わず診療を続ける医師を笑福亭鶴瓶さんが演じた。
舞台あいさつは12時45分~の上映後、15時40分~の上映後の2回。参加には舞台あいさつ付き鑑賞券(一般=2,000円、学生=1,700円、シニア・高校生以下=1,300円、会員=1,500円)の予約が必要。当日券の販売は行わない。上映は10月9日まで。