プルプル系の老舗「オヲツヤ」が物産展に初出店-1トン釜で作った商品も

昭和30年代に製造された「1トン釜」(縦式)、未だ現役。現在主流の横式と違い、作業中に蓋をずらして煮え具合を確認できる

昭和30年代に製造された「1トン釜」(縦式)、未だ現役。現在主流の横式と違い、作業中に蓋をずらして煮え具合を確認できる

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 1850(嘉永3)年創業の老舗コンニャクメーカー「丸大オヲツヤ商店」(前橋市東片貝町、TEL 027-261-3180)が現在、群馬県庁で開催中の「おすすめ!地域の物産市」に出店している。

バタ練り機、1トン釜で作った商品を見る

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 同社はコンニャク、くずきり、みつ豆など「プルプル系」の食品の製造を手掛ける。こんにゃくの製造に使用する「バタ練り機」や寒天を煮溶かす「1トン釜」は昭和初期から30年代に設置したものを今も使い続けている。

 「バタ練り機」とはこんにゃく芋を練るのに使う機械で、「バタンバタンと大きな音がするのでこの名で呼んでいる。バタ練りすることによってコンニャクに空気が入るため、調理の際に味がしみ込みやすくなる」(同社取締役の稲村仁さん)という。

 また、現在、寒天を煮溶かす釜は「横式」が主流となり、同社の「1トン釜」のように「縦式」を使用するメーカーは少ない。「縦式は、作業中に釜の中をのぞくことができるため、粘度を確認しながら作業を進められるメリットがある。食感を追求する当社にとって大切な釜」(同)と力を込める。

 同社が物産展へ出店したのは、「わかっている範囲では」(同)160年に及ぶ歴史上初めて。

 物産展のブースに並べる「手作り生芋こんにゃく」(400グラム、300円)は前日に製造した出来たて。国産のテングサを使った「みつ豆」(100円)、「豆かん」(200円)、「あんみつ」(200円)なども好評で、「よく売れている。地元の皆さんに当社の商品を知ってもらういい機会になった。今後も手作りにこだわりながら、利用者の新しいニーズに応えられるよう商品開発を進めたい」(同)とも。

 物産展の開催時間は10時~18時30分。今月15日まで。

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