高崎市美術館(高崎市八島町、TEL 027-324-6215)で、書家、篆刻家、陶芸家として知られる昭和の巨人「北大路魯山人」(1883~1959年)の器などを集めた企画展「魯山人の宇宙」が開催されている。
魯山人は書家としての活動を通じ、パトロンなどの影響で美食に目覚め、陶磁器に関心を持つようになった。そのため陶芸を始めたのは40歳代になってからと遅かったが、持ち前の美意識により独自の世界を完成した。
今回の展示は、笠間日動美術館が所蔵していた器と同館が新たに所蔵した「カワシマコレクション」があり、以前から所蔵していた作品のほとんどが実際に使用されたものであるのに対し、ほとんど使用された形跡のない「カワシマコレクション」と見比べることができるのが特徴。同館では「両者を比べることで、魯山人の器に対する姿勢が垣間見える」としている。展示点数は77点。
開館時間は10時~18時(金曜は20時まで)。観覧料は、一般=500円、大高生=300円、中学生以下無料。5月31日まで。同23日には同館学芸員による展示解説会を開く。