伊勢崎市緑町の路地で4月29日、「いせさきアーティストフェスタin路地裏」が開催され、いつもは静かな路地に約3,500人が詰めかけ、クラフト作品の露店やアマチュアバンドの演奏などを楽しんだ。
緑町の路地は割烹や小料理店、すし店、スナックなどが軒を連ねる「飲み屋街」だったが、最近では営業する店が減り、全盛期と比較すれば「火が消えたよう」に静かになってしまった。
同フェスタ実行委員長の堀澤宏之さんは「緑町の路地が好きでよく飲みに通った。ひところは路地で人が呼べる時代があったが、今は店ごとの力に依るとこが大きく、店に力がなければ集客できない。伊勢崎にもこんなにいい路地があることを知ってほしい。自分の力で何かできないかと思った」と振り返る。
初開催は2007年。「屋外イベントなので、過去10年の天気の記録を調べ、雨の降る確率が極めて低い4月29日(昭和の日)を選んだ」(堀沢さん)という。
3回目の開催となる今年も晴れ。当日は割烹「菊水」「恵美寿」、すし「鹿島屋」「緑寿司」、スナック「ウイング」など8店がランチタイムに臨時営業し、イベントを後押しした。
堀沢さんは「生活道路を会場にするイベントのため、警察や行政などから許可を得たり、出展者と連絡を取ったりと準備は大変だが、夜でも昼でも、この路地を見に来てもらうきっかけづくりができれば」と話している。