高崎市少年科学館(高崎市末広町、TEL 027-321-0323)で3月7日から、全天プラネタリウム動画作品「銀河鉄道の夜」(原作=宮沢賢治)の投映を始める。プラネタリウムの「全天」=半球型のドーム全体を使う作品の投映は群馬初。
群馬県内には、プラネタリウム施設9カ所、天文台1カ所がある。高崎少年科学館のプラネタリウムは半径=21メートル、「向井千秋記念子ども科学館」(館林市城町)の23メートルに次ぐ大きさで、座席数は315席と県内最大。
投映する「銀河鉄道の夜」は、精密なコンピューターグラフィックスを使った作品で、半球型ドームのほぼ全体(360度)を使う。
制作を手がけたのは「全米デジタルアートコンテスト」のデジタルペインティング部門で1位になった経験を持つ、デジタルファインアーティストのKAGAYA(カガヤ)さん。KAGAYAさんは子どものころに出会った1冊の本、「銀河鉄道の夜」に感銘を受け、今回の作品の制作過程でも「原作がバイブル」(KAGAYAさん)と何度も読み返したという。
高崎市少年科学館では「プラネタリウムに動画を投映すること、また全天用に制作された今回の作品はプラネタリウムの新しい可能性を探るきっかけになる」と期待を寄せる。
投映時間は、火曜~金曜=14時~・15時30分~、土曜・日曜・祝日=11時~・13時30分~・14時30分~・16時~。入場料は、一般=310円、中高生=150円。5月31日まで。
現在、群馬県内の全プラネタリウムと「ぐんま天文台」(吾妻郡高山村)は、これら10カ所の施設を回るスタンプラリーを開催しており、スタンプの数により各施設で景品を進呈する。