「高崎量子技術基盤研究所」(高崎市綿貫町)が11月19日~12月22日、試験的に実施した「ヤギ」による敷地の除草が予想以上の成果を得たことがわかった。
「高崎量子技術基盤研究所」は、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構の研究所の一つ。「群馬の森」の北隣。「群馬の森」の敷地面積は26万平方メートル(東京ドーム約5.6個分)、「高崎量子技術基盤研究所」は31万平方メートル(東京ドーム約7個分)。細かく言えば、研究棟などの建屋を除く約3万平方メートル(東京ドーム約0.6個分)に草が生える。
従業員は約200人。管理部庶務課の谷口聡史さんは「これまで業者に依頼したり、自分たちで除草したりしていた。雑談の中でヤギもいいかもという話しになり、調べてみたらよさそうなので試験的にやってみることにした」と振り返る。
11月19日、レンタル契約したヤギ2匹(レイ4歳オス、フク3歳オス)がやって来た。レンタル費用は2頭1カ月で10万円。
2匹は即座に除草作業を開始。約2週間で敷地内の除草を終えた。谷口さんは「予想以上。1カ月かかると思っていた。手間もあまりかからなかった」その上、「ヤギを通して社員同士のコミュニケーションが深まった。これも大きな効果」と胸を張る。
来年の夏にもう一度「テスト的採用」を予定している。