
廃業した「松居屋旅館」をリニューアルした喫茶店「松居屋珈琲」(高崎市新町、TEL 050-8881-2481)が6月29日、オープンした。
「松居屋旅館」は1909(明治42)年開業。JR新町駅から徒歩10分程度の旧中山道沿いにある。近くに化粧品メーカーなどの工場があったことからビジネス客が多かったが、建物の老朽化に伴い2011(平成23)年に廃業した。
「松居屋珈琲」として新しいスタートを切ったのは四代目店主の神久(しんく)智恵さん。神久さんは高崎市の嘱託職員として給食センターに勤務。子育てが一段落したのを機に一昨年、社会人向けのフードスクール「リライブフードアカデミー」(東京都新宿区)で喫茶店の運営・経営を学んだ。
神久さんは「学生時代に喫茶店でアルバイトしたことがあり、喫茶店に興味があった。女性が一人でも入りやすい喫茶店にしたいと思った」と振り返る。店舗面積は15坪、17席。白を基調にまとめ、女性を中心に人気がある「GEORGE PORGIE Modern(ジョージポージモダン)」(高崎市井野町)のオリジナル家具を入れた。
メニューは「ハンドドリップのコーヒー」「エスプレッソ」などドリンク17種類(400~550円)、自家製の「ケーキ」「パフェ」などスイーツ約10種類(300~450円)。フードは「日替わりランチ(10食限定)」(1,200円)、「スープカレー」(1,100円 、テークアウト1,000円)。
スープカレーは、惜しまれつつ2021年に閉店した喫茶店「トムソン」(高崎市新町)の絶メシ「スープカレー」だ。神久さんはトムソン店主の安原和男さんに教えを乞い、絶メシを復活させた。「レシピをもらい、直接指導を受け学んだ。タマネギをよく炒めるのがポイント。スパイスも教え通り」と胸を張る。
営業時間は11時~17時。ランチタイムは11時~14時。木曜定休。