今年の「警視庁だるま」が12月21日、前橋に戻った。

警視庁から使者「警視庁だるま」返納式

　「警視庁だるま」の歴史は1965（昭和40）年頃に始まるとされる。発端は1961（昭和36）年～1969（昭和44）年にかけて放送されたテレビドラマ「七人の刑事」（TBS）に群馬県出身の俳優、天田俊明さん（伊勢崎市生まれ、群馬県立前橋高等学校卒業）が出演していた。天田さんが演じる警視庁捜査第一課の刑事が劇中で訪れる小料理屋に「だるま」があったことから、前橋市がリアル警視庁捜査第一課に「だるま」を贈ることにしたとされる。

　「警視庁だるま」は毎年、その年に解決した事件のうちから背中一杯の事件名を背負って戻る。今年は「狛江市駒井町一般住宅内高齢女性緊縛強盗殺人事件」、その事件を指示した特殊詐欺グループのリーダー4人を再逮捕した「フィリピン共和国被収容者らの指示による一都一府三県におよぶ強盗等事件」、市川猿之助「歌舞伎俳優方における自殺幇助事件」など14の事件名が記されていた。

　12月21日～1月5日前橋市庁舎1階ロビーに展示。1月9日の「初市」開催時「前橋八幡宮」（前橋市本2）で行う「お焚き上げ」で浄火する。