11月10日に開催された「第5回全国アマチュアちんどん競演会in前橋」で、「早稲田ちんどん研究会」(東京都)が最優秀賞を獲得した。
当日は、時折小雨の降るあいにくの天候にも関わらず、競演会の会場「前橋テルサ」(同市千代田町2)には全国各地から観客が集まり、席(定員500人)が足りず立ち見も出たほどだった。
競演会は、参加11チームが事前に指定されたスポンサーを宣伝する「宣伝力」を競う予選と、予選を通過したチームが来年の「アマチュアちんどん競演会in前橋」の「宣伝力」を競う本戦で争われた。
今年スポンサーに名乗りを上げたのは、百貨店「前橋スズラン」、呉服「小川屋」、「ワカイカメラ」、「群馬銀行」など6社(団体含む)で、2~3チームが同じスポンサーの宣伝を行うかたちになった。この予選を通過し決勝に進んだのは、同競演会第2回~4回まで3連覇中の「どんち家」(静岡県)、全日本アマチュア選手権で最優秀賞を獲得している「ダースコ」(秋田県)、「番匠一座夢ちんどん」(埼玉県)、「早稲田ちんどん研究会」の4チーム。
競演会の運営責任者で厩橋CHINDON倶楽部代表の北原さんは「『どんち家』の4連覇かとの予想もあったが、『早稲田ちんどん研究会』が連覇を阻止し初の栄冠を獲得した。年々レベルが高くなっており、8人の審査員の評価も差がつかなくて困るほどだった。『早稲田ちんどん研究会』代表の亀井康博君は早稲田大学の3年生。来年は連覇をかけて挑戦してくれるだろう」と話す。
大学で「ちんどん」と出会いちんどん屋に就職した「親をビックリさせた音大生」などもいることから、関係者の間では「亀井君もあと1年で済むかどうか、その次の年も大会に出場したくなってしまうのではないか」などと期待半分、心配半分で盛り上がっている。