大晦日といえば除夜の鐘、浄土宗正幸寺(前橋市三河1、TEL 027-224-7005)は一般の参拝者に鐘を突かせる。
正幸寺は室町時代末期の1501(文亀元)年、念仏僧大誉証栄和尚が開創した寺で、念仏寺として知られる。開創地は現在の大手町2丁目、桃井小学校あたりだったのではないかと考えられている。
梵鐘は1635(寛永12)年、九代住職の深誉的応和尚が鋳造したが、現在の場所に移転した1656(明歴2)年に鐘はなく、1996年に復元した。鐘は口径90センチ、重さ1トン。「太平の鐘」と名付けられた。
毎日、7時と18時に太平の鐘を突く二十五代住職、瀧澤現秀さんは「一年の厄を払い、希望を込めて鐘を突きいい年を迎えてほしい」と呼び掛ける。
当日は23時30分から希望者を受け付け、整理券を配布する。