今年6月19日20時頃、前橋で青く光る雲が撮影された。
撮影したのは前橋市南町でウェブの企画制作などを手掛けるフェイス(前橋市南4、TEL 027-220-5230)代表の長谷川広子さん。
「自然の造形はどれも美しいが、空は身近で、色や雲の形など全く同じというものがなく飽きない」という長谷川さん。2004年の新潟県中越地震の後からは地震雲にも興味を持ち、日常的に雲を観察している。
その雲は北北西の夜空に現れた。「19日19時55分頃、何気なく会社の窓から外を見ると、青く光る雲が見えた。とても明るい青色で美しかった。消えてしまう前に撮影しなければと、急いで観察用に持ち歩いているカメラ(キヤノンS90)に納めた。夜、それも手持ちだったため画質が悪い。一眼レフでも撮っておこうかとも思ったが、そのうちに消えてしまった」と振り返る。
夏の日の出前や日没後、高緯度地域に多く出現するとされる「夜光雲(やこううん)」と呼ばれる雲がある。
長谷川さんは「写真右手の白い建物の影になって見えないが、青色のライトを使ったビジネスホテルの看板がある。位置はずれるがそれが雲に反射したものなのか。それとも夜光雲なのか。専門家に意見を求めたかったが相談先に心当たりがなく、ずっと気になっていた。照明などの影響であったとしても、解明してもらえたら」と話している。