高崎市は災害時の情報伝達にSNSを活用しようと9月3日、フェイスブックとツイッターによる情報配信を始めた。
高崎市では災害情報をホームページ、携帯電話などへのメール配信サービス「安心ほっとメール」、ラジオ高崎などを通じて配信してきた。
東日本大震災発災後、携帯電話や携帯メールはアクセス集中によりシステムダウンを招くことがわかった。逆に、震災時の安否確認にSNSが役立ったこともあり、同市はSNSによる情報配信を決めた。
同市担当者は「フェイスブックやツイッターは仕組み上、災害時でもつながりやすい特性がある。バッテリー電源の携帯端末なら停電時でも通信できるため、災害時の情報伝達手段を充実強化できる」と話す。
あまり知られていないが、高崎は1931(昭和6)年に発生した西埼玉地震(震源=埼玉県大里郡寄居町、マグニチュード6.9)で関東大震災より大きな被害を受けた。同市は昨年9月に発行した広報に、この地震を研究する群馬県立歴史博物館学芸員の手島仁さんのインタビューを掲載するなど、いつ起こるかわからない災害に備える心構えを説いている。