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前橋「震災がれき試験焼却」に賛否-荻窪町、国への不審強く

山本龍前橋市長(中央)

山本龍前橋市長(中央)

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 前橋市は5月29日の定例会見で、震災がれきの試験消却に関する住民説明会の結果を発表した。

六供清掃工場は1日405トンの焼却が可能

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 説明会(非公開)はゴミ焼却場のある六供町と荻窪町で5月25日、28日に開かれた。参加者は、六供町=84人(内地元住民=38人)、荻窪町=48人(同=34人)。

 六供町の説明会では反対意見も出たが、「きちんとスケジュールを決める」「焼却するがれきの量を明示する」など情報公開を条件に賛成意見が多かった。一方の荻窪町は「国の安全基準が信用できない」「安全性を確認したと報告されても信じられない」などを理由に反対が多かったという。

 環境省の呼び掛けに応じ、前橋市が受け入れを検討しているのは岩手県山田町、大槌町の震災がれきの長さ150ミリメートル以下の可燃性廃棄物。放射性セシウム濃度の合計は山田町のがれき=1キログラム当たり21ベクレル、大槌町のがれき=同47ベクレル。

 環境省は焼却炉の形式により、1キログラム当たり240ベクレル、同480ベクレルまでのがれきの焼却、および同8000ベクレルまでの焼却灰の埋め立てを安全としている。

 山本龍前橋市長は「今後は地元と相談しながら、公開説明会の開催や国の説明が聞ける機会を作りながら一歩ずつ進めたい」と話した。

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