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映画「チェルノブイリ・ハート」、間もなく高崎で-事故から16年後のベラルーシ

「チェルノブイリ・ハート」の撮影クルー。16年たっても防護服が必要だったという事実だけでも十分に考えさせられる

「チェルノブイリ・ハート」の撮影クルー。16年たっても防護服が必要だったという事実だけでも十分に考えさせられる

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 シネマテークたかさき(高崎市あら町、TEL 027-325-1744)で10月15日から、ドキュメンタリー映画「チェルノブイリ・ハート」(2003年、アメリカ)が上映される。

先天性疾患を背負う子どもたち

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 「チェルノブイリ・ハート」とは放射線の影響と思われる重度の心疾患。チェルノブイリ原発事故(1986年)による放射性落下物で汚染されたエリアの一つ、ベラルーシ共和国では現在も、新生児のうち健常児は15%。85%の子どもはチェルノブイリ・ハートなどの先天的疾患を持って生まれてくる。

 同作品は事故から16年後、2003年のベラルーシが舞台だ。先天性疾患と向き合う小児・乳児医療、いくつものホットゾーン(局所的高濃度汚染地域)と共に生きる村人、放射線治療などを通して今なお続く事故の影響を描いている。

 福島第一原発事故を受け、マリアン・デレオ監督はホームページを通じ「『四半世紀に一度、(原発)事故が発生したとしても、それでも原子力は安全だ』という人がいる。同じ言葉をウクライナやベラルーシの人々に向かって言えるだろうか。今はただフクシマが第二のチェルノブイリになる前に収束することを祈る」と訴える。

 鑑賞料は、一般1,700円(前売り1,500円)、大学生1,400円、高校生以下1,000円、60歳以上1,000円。今月28日まで。

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