JR前橋駅「生鮮市場」が閉店-牛丼店、ドラッグストアなどの閉店影響

15年の営業に幕を下ろしたJR前橋駅の東高架下の前橋生鮮市場

15年の営業に幕を下ろしたJR前橋駅の東高架下の前橋生鮮市場

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 JR前橋駅(高架下)のスーパーマーケット「前橋生鮮市場」(前橋市本3)が3月30日、閉店した。JR前橋駅前は昨年から吉野家、マツモトキヨシ、QBハウス、イトーヨーカドー、am/pmと閉店が続いていた。

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 前橋生鮮市場(店舗面積約1,000平方メートル)は1996年6月にオープンした。運営は高崎ターミナルビル(本社=高崎市矢島町)。吉野家、マツモトキヨシ、QBハウスも同社が運営していた。

 その名の通り生鮮品をメーンに扱う前橋生鮮市場は、1999年には約16億円を売り上げるまでになったが、その後は伸び悩み、昨年4月からの1年は5億円弱にまで落ち込んだ。「吉野家、マツモトキヨシ、QBハウスの売り上げで何とかなっていたが、前橋市の整備事業のために3店舗を閉店。これらの閉店が生鮮市場閉店の引き金になった」(同社事業部長の浅香さん)という。

 最終日も19時30分までの通常営業を予定していたが、29日でほとんど商品がなくなってしまったため12時過ぎに閉店した。買い物に来ていた坂田さん(前橋市在住)は「ここの生鮮品は良かったので週2回くらい来ていた。店の人も庶民的だった。前橋は県都なのに駅の周辺はこれでみんななくなってしまった」と落胆を隠さない。

 浅香さんは「今後、前橋駅前整備事業で、にぎやかな街づくりをしてもらえればと願っている。出店依頼があれば喜んで出店する」と話している。

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