計画停電により営業時間を短縮せざるを得ない店舗が多い中、前橋のそば店「石墨」(前橋市天川原2、TEL 027-243-2443)が通常営業を続けている。
前橋市は第5グループに属し、実質的に電力の供給が止まったのは3月16日から。同日は9時30分ごろから12時30分ごろまで、夕方からの停電は18日が初だった。
同店はこれまで18日・19日の2回、夜の営業時間帯が停電に当たった。店主の石井千春さんは「当店は席によっては昼間もやや暗いし、夜はすごいですよ。充電式の懐中電灯とローソクの明かりで召し上がっていただいています」と笑う。
石井さんは1995年、JR前橋駅南口から約300メートルの場所で店を開き、2001年に同所に移転した。キンと冷えたそばと揚げたての天ぷらが評判の店だ。
9割方が常連客だという同店。「停電でも通常営業していることが知れ渡っていないのと、ガソリン不足による不安感からか、客数はやや少なくなっている」と石井さん。「これから、もっと光量の大きな懐中電灯を用意して通常営業を続ける」と意気込む。
メニューは「もりそば」(550円)、「天付き(もり)」(1,100円)など約20種類、日本酒などのアルコール約10種類をそろえる。
営業時間は11時~14時30分、17時30分~21時。日曜定休。