上信電鉄(高崎市鶴見町、TEL 027-323-8073)が9月26日、車両区(同)で開催した「鉄道感謝フェア」に鉄道ファン約3,000人が詰めかけた。
上信電鉄は1895(明治28)年に開業した高崎-下仁田間を結ぶローカル線で、沿線には世界遺産登録を目指す富岡製糸場、一之宮貫前神社などの歴史的建造物がある。「鉄道感謝フェア」の開催は昨年から。
フェアの目玉は現存する最も古い電気機関車のひとつ「デキ1形」(ドイツ製)の試乗と撮影会。上信電鉄では1924年、電化に伴い「デキ1形」を3台導入し、1994年まで定期車両として活躍した。
このうち1台は「もみじ平総合公園」(富岡市)に展示され、残る2台は2007年までイベントや貸切列車、また線路に砕石を撒く際の工事列車として活躍した。現在はオーバーホール中で、問題がなければ来春にも再デビューする予定だ。
「デキ1形」は車両区内の約百メートルを鉄道ファンを乗せて往復した。機関車のため人が乗れるのは運転席に限られ、運転席は多くの鉄道ファンであふれた。
当日は上信電鉄の制服を着て写真を撮る撮影会や、鉄道グッズ・記念乗車券・銀河鉄道999号グッズの販売なども行った。上信電鉄は交通基金へ高崎交通安全協会を通じ、売り上げの一部を寄付する。