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現代の寺子屋「高崎哲学堂」分科会開催−蔵を改装したギャラリーで

(2007年06月05日)

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現代の寺子屋「高崎哲学堂」分科会開催−蔵を改装したギャラリーで

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左から、中島さん、佐股さん、小曽根さん、竹科さん、富岡さん、武藤さん、瀬山さん、石塚さん

 「財団法人高崎哲学堂」(高崎市八島町、TEL 027-322-3874)の有志が6月1日、日本茶喫茶・蔵のギャラリー棗(なつめ)」(同檜物町、TEL 027-326-1167)で「近代史研究会」を開催した。

 高崎哲学堂は、「現在の政事や教育の手の届かないこと」(同財団副理事長の富岡さん)を学ぶ「寺子屋」で、ドイツ人建築家ブルーノ・タウト(1880〜1938年)の弟子、アントニン・レーモンド(1888〜1976年)が設計した井上房一郎(1893〜1993年)氏の旧私邸を本拠地に活動している。

 ブルーノ・タウトは、日本滞在中最も長期間となる2年間を「小林山達磨寺」(同市鼻高町)で過ごしたことから、「同市ゆかりの人」必ず名前が挙がる。このブルーノ・タウトを同市に招き世話をしたのが井上氏。

 井上氏は、ブルーノ・タウトの弟子アントニン・レーモンドなどとも親交が深かった。アントニン・レーモンドは「高崎音楽センター」(同市高松町)を設計した同市ゆかりの人のひとり。井上氏は、東京麻布のアントニン・レーモンドの私邸を訪れた際、その建築に惚れ込み私邸の設計を依頼したといわれている。

 1952〜1993年まで私邸として使われた建物は、井上氏没後、井上氏が提唱し、アントニン・レーモンドが設計モデルまで制作した大講堂やセレモニールーム、図書館などからなる「高崎哲学堂」のかわりに使われるようになるが、2003年に競売にかけられることになり、「高崎哲学堂」の会員が資金を集めて落札した。

 「高崎哲学堂」は、哲学者の梅原猛さん、人類学者の今西錦司さんなど各界で活躍する人々を講師に招き、数多くの講演会を開催している。今回が3回目の開催となる「近代史研究会」は、幕末から明治にかけての歴史を研究する分科会で、「福沢諭吉、小栗上野介、勝海舟3人の関係」(佐股さん)、「明治初期の思想史」(竹科さん)、「鉄道開通の目的」(石塚さん)など、参加者がそれぞれの研究テーマを発表した。メンバーは、会社社長、高校教諭、通信教育で勉強中の大学生など職業も年齢もさまざまで、発表される内容は、日本テレビで放送中の「世界一受けたい授業」よろしく、学校では体験できないものだった。

 「日本の歴史をちゃんと見ることが現代において大変重要。高崎哲学堂自体もそうだが、『近代史研究会』も誰もが参加できる」(富岡さん)という。同研究会の第4回は来月、「棗(なつめ)」で開催される予定で、メンバーには「憲法制定の際、日本はなぜドイツを選んだのかを研究せよ」との宿題が出された。

 公聴無料。お茶は400円から。

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