日本一なつかしい遊園地は日本一安い遊園地-TV取材も

1950年に製造された木馬、現在も現役で活躍中

1950年に製造された木馬、現在も現役で活躍中

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 昨年4月に運営団体が変わって以来、「るなぱあく」(前橋市大手3、TEL 027-231-6774)が注目を集めている。

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 同園は、1954年に「前橋市中央児童遊園地」として開業以来、同市および周辺の市町村から気軽に出かけられる遊園地として親しまれてきた。しかし、1983年の東京ディズニーランド開業の前後から、全国各地の遊園地で新しいアトラクションの導入が進み、規模も大きくなっていった。こうした中「同児童遊園地」は年々来客数が減少していった。一昨年、同市は民間に運営を委託するため希望する団体を公募し、応募の中からNPO法人「波宜亭倶楽部」が選ばれ、昨年4月から運営を開始した。

 同園には、飛行塔などの大型遊具8台、木馬などの小型遊具が11台しかない。小型遊具のうち5台が木馬で、この木馬は1950年にバンダイナムコ(当時は中村製作所)で製造されたもの。同時期に製造されたものは同園以外に残っていないため、バンダイナムコから要請があり、2005年に開催された「ナムコ創業50周年記念イベント」に貸し出したという歴史的な価値のある遊具だ。

 小型遊具は1回10円、大型遊具でも50円で利用できる。同NPO代表で、同園園長を務める佐藤さんは「昨年、旅行雑誌で『日本一安い』と紹介された。安全を得るのに費用をかけるのは当然であるが、『楽しむ』ことに関しては、費用だけでなくアイデアで勝負したい」と話す。昨年から、園内の花壇やプランターなどで野菜を栽培する「農業プロジェクト」を始めた。今年は、「花に比べコストが抑えられる」(佐藤園長)オクラでトンネルを作るなどしている。

 入園者は、昨年から1年間の営業で、平日=約4~500人、土曜=約3,000人、日曜=約4,000~5,000人までに増加した。最も人気のある遊具は大型遊具の豆汽車で、年間約16万5,000人の利用があるが、木馬の利用者数も年間約8万7000人にのぼる。「以前よりきれいになった、親切になったという声が寄せられる。安全対策はもちろんのことだが、食事用のテーブルを一新したり、植物を約5~6倍に増やしたり、草取り、掃除(遊具を含め)を徹底してきたことに、来場者が気付いてくれている」(佐藤園長)と話している。

 入場無料。雨天休園。同園は、オリエンタルラジオが進行役を務める日本テレビの「オリラジ経済白書」にもとり上げられ、今月29日に放送される予定。

るなぱあく

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