高崎タカシマヤが障害者を講師に接客訓練-「想像との違い」実感

アイマスクを着用した従業員を障害者に見立て、安全に誘導する訓練を屋上で

アイマスクを着用した従業員を障害者に見立て、安全に誘導する訓練を屋上で

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 高崎タカシマヤ(高崎市旭町、TEL 027-327-1111)は5月18日、視覚障害を持つ渡辺宏さんらを講師に迎え、ハンディキャップのある人への対応を学ぶ「障がいのあるお客さまとの接し方講座」を開催した。

声かけの大切さ学ぶ

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 高崎タカシマヤの来店者数は年間約270万人。高齢化が進む中、障害を持つ人の来店も増えた。同講座は障害の有無にかかわらず、誰もが買い物を楽しめるように従業員一人ひとりが少しでも障害を理解しようと開催された。

 当日は渡辺さんらの講義を聞いた後、アイマスクを着用した従業員をお客さまに見立て、段差や障害物を避けて安全に誘導する方法や、車いすに乗った人のエレベーターの乗り降りの補助の仕方、通路の誘導の仕方などを学んだ。

 車いすを押して補助するのはいいが、乗っている人は急に動くとびっくりする。「押します」と声をかけてから押す、通路を通る際には「右へ行きます」、「左へ行きます」など声をかけることが重要と学んだ後でも、アイマスクを着用して体験してみると…。

 「本当にびっくりする。『右に行きます』『左に行きます』と声をかけてもらうと全然違う」と声が上がる。

 「想像していたのと実際に目が見えない状態は全く違った。販売の一貫だと思っていた声かけや確認の一言が、目の不自由な方は声をかけられることにより親近感を感じてくれることもわかった。声かけは販売のためだけでない重要な意味があると知った」と話す従業員もいた。

 体験を通して接し方を学んだ彼女たちの今後の活躍に期待が集まる。

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